「いい求人を出しているはずなのに、応募が全く来ない……」「他社と似たような内容になってしまい、自社の魅力が伝わらない」と悩んでいませんか?
多くの採用担当者が直面するこの課題。実は、求人票の書き方を少し工夫するだけで、応募率(CVR)は劇的に変わります。求職者が数ある募集の中から自社を選び、「ここで働きたい」と確信するまでには、明確な心理的トリガーが存在するからです。
AI検索(SGEやPerplexityなど)が普及した現在、求職者は「給与が高い 事務職」といった単発の単語だけでなく、「ワークライフバランスが取れる 営業職 1日の流れ」といった、より具体的でストーリー性のある情報を求めています。
本記事では、採用のプロが実践する**「応募率を最大化させる求人票の作成テクニック」**を徹底解説します。
- 思わずクリックしたくなる「キャッチコピー」の作り方と業種別の成功事例
- 「1日のスケジュール」や「数字」を使い、働く姿を具体化する仕事内容の書き方
- 福利厚生を単なる制度ではなく「求職者のメリット」へ翻訳する見せ方
- 未経験者への訴求力を高めつつ、応募者の質を担保する「求める人物像」の定義
- 社員の声やビジュアル(写真)を活用した、競合他社との差別化戦略
「テンプレートを埋めるだけ」の求人票から脱却し、ターゲット層に突き刺さる採用広報へとアップデートしましょう。OK例・NG例を交えた具体的な改善ステップを紹介しますので、今すぐ実践して母集団形成の悩みを解決してください。
応募率を上げる秘密のテクニック

キャッチコピー・仕事名の作り方
キャッチコピーが応募率を左右する理由
求人サイトで求職者が最初に目にするのが「キャッチコピー」です。
Indeed等の検索型媒体では、一覧表示された数十件の求人の中から、わずか0.5秒で「クリックするかどうか」を判断されます。この瞬間的な判断を左右するのが、魅力的なキャッチコピーなのです。
実際のデータでは、キャッチコピーを最適化することでクリック率が1.5〜2.3倍向上するケースも報告されています。
クリック率を高めるキャッチコピーの「3つの要素」
効果的なキャッチコピーには、以下の3要素を盛り込みます。
- 数字・具体性
- ターゲットの明確化
- メリット・ベネフィット
抽象的な表現ではなく、数字で具体的に示す
誰に向けた求人かをはっきりさせる
「何が得られるか」を端的に伝える
【業種別】キャッチコピー事例集
営業職のキャッチコピー
NG例
「営業スタッフ募集」 → 情報量ゼロ。何も伝わらない
OK例①(未経験層向け)
「【未経験歓迎】月給25万円スタート|充実研修で安心|営業職」 → ターゲット(未経験)、給与、安心要素を明示
OK例②(経験者向け)
「年収600万円以上可|裁量大きめ法人営業|リモート週3日OK」 → 高給与、裁量権、働き方の柔軟性をアピール
OK例③(ワークライフバランス重視層向け)
「残業月10h以内|土日祝休み|ルート営業中心で無理なく働く」 → 残業少・休日多・仕事内容の負荷感を明示
エンジニア職のキャッチコピー
NG例
「Webエンジニア募集中」
OK例①(技術志向層向け)
「【React/Next.js】自社サービス開発|モダン技術で成長できる環境」 → 使用技術を明示し、技術力向上をアピール
OK例②(働き方重視層向け)
「年収500万円〜800万円|フルリモート可|フレックス制|エンジニア」 → 給与レンジと柔軟な働き方を前面に
OK例③(キャリア志向層向け)
「技術選定から参加できる|CTO直下で事業を創る|バックエンドエンジニア」 → 裁量の大きさとキャリアパスの魅力
事務職のキャッチコピー
NG例
「一般事務募集」
OK例①(未経験・ブランク層向け)
「【未経験・ブランクOK】残業ほぼなし|9-17時勤務|一般事務」 → ハードルの低さと働きやすさを強調
OK例②(スキルアップ志向層向け)
「Excel・PowerPointスキルが身につく|経営企画サポート事務」 → 成長要素とやりがいを示す
OK例③(安定志向層向け)
「賞与年2回・昇給あり|創業50年の安定企業|総務事務」 → 安定性と待遇面をアピール
介護・医療職のキャッチコピー
NG例
「介護スタッフ募集」
OK例①(資格取得支援重視)
「無資格OK|働きながら介護福祉士取得可能|資格取得費用全額負担」 → キャリア形成支援を明確に
OK例②(待遇面重視)
「月給28万円以上|夜勤手当1回8,000円|賞与年3回|介護職」 → 業界平均以上の待遇を具体的に
OK例③(働きやすさ重視)
「日勤のみOK|有給取得率90%|子育て中スタッフ多数活躍|看護師」 → ライフステージに合わせた働き方をアピール
販売・サービス職のキャッチコピー
NG例
「販売スタッフ募集」
OK例①(キャリアアップ重視)
「入社1年で店長も|頑張りを正当に評価|アパレル販売」 → 昇進スピードと評価制度の明確さ
OK例②(ライフスタイル重視)
「週3日〜OK|1日4h〜勤務可|シフト自由|カフェスタッフ」 → 柔軟なシフトで応募ハードルを下げる
OK例③(安心要素重視)
「オープニング募集|みんな新人スタート|未経験歓迎|飲食店ホール」 → スタートラインが同じという安心感
キャッチコピー作成の「型」

皆さん、お気づきでしょうが、当然に、ここまでの内容をまとめますと、どんな職種でも応用できる、基本の型をご紹介します。
【型①】ターゲット+条件+メリット型
【未経験歓迎】月給25万円〜|充実研修で安心スタート|〇〇職
【型②】数字+働き方+職種型
年収500万円以上可|リモート週3日|土日祝休み|〇〇職
【型③】キャリア訴求+環境+職種型
〇〇のスキルが身につく|成長中ベンチャー|裁量大きめ|〇〇職
【型④】課題解決+共感型
「もっと〇〇したい」を叶える環境|〇〇職
(例:「もっと患者さんと向き合いたい」を叶える環境|看護師)
避けるべきNGキャッチコピー

以下のような表現は、クリック率を下げる要因になります。
抽象的すぎる表現
「やりがいのある仕事」「成長できる環境」 → 具体性がなく、他社と差別化できない
企業目線の表現
「当社で一緒に働きませんか?」「急募!」 → 求職者のメリットが見えない
過度な装飾
「★☆★急募★☆★」「【必見】〇〇職」 → 信頼性を損ねる
ネガティブな印象を与える表現
「人手不足のため急募」「とにかく人が欲しい」 → 職場環境への不安を与える
仕事内容の書き方

求職者が最も知りたいのは「具体的な仕事内容」
dodaの調査によると、求職者が求人票で最も重視する項目は「仕事内容」(78.3%)です。さらに、「実際の1日の業務スケジュール」を知りたいという回答が61.1%にのぼります。
しかし、多くの求人票の仕事内容は抽象的すぎて、実際に何をするのかイメージできません。
NG例とOK例で学ぶ「仕事内容」の書き方
営業職の場合
NG例
法人向けの営業業務全般をお任せします。
既存顧客のフォローから新規開拓まで幅広く担当していただきます。
→ 抽象的で何も伝わらない
OK例
既存顧客(約50社)を中心とした法人営業です。
新規開拓は月2〜3社程度で、無理なノルマはありません。
<具体的な業務>
・既存顧客への定期訪問(月1〜2回/社)
・新商品の提案、見積もり作成
・顧客からの問い合わせ対応
・営業資料の作成(PowerPoint使用)
・月次報告書の作成
<扱う商材>
企業向けオフィス用品・OA機器
(文具、コピー機、パソコン周辺機器など)
<訪問エリア>
東京23区内が中心(直行直帰OK)
社用車またはレンタカー使用
<1日の訪問件数>
平均3〜4社/日
→ 具体的な数字と業務内容で、働くイメージが明確になります。
エンジニア職の場合
NG例
自社Webサービスの開発業務
→ 使用技術も開発フェーズも不明
OK例
自社ECサイト(月間100万PV)のバックエンド開発を担当していただきます。
<開発環境>
・言語:Python(Django)、JavaScript(React)
・DB:PostgreSQL
・インフラ:AWS(EC2、RDS、S3)
・バージョン管理:GitHub
・コミュニケーション:Slack、Notion
<具体的な業務>
・新機能の設計・実装(要件定義から参加可能)
・既存機能の改善・リファクタリング
・API設計・開発
・データベース設計
・コードレビュー
<開発スタイル>
・アジャイル開発(2週間スプリント)
・チーム人数:エンジニア5名
・リモート週3日、出社週2日
・フレックスタイム制(コアタイム11:00-16:00)
<入社後の流れ>
1ヶ月目:既存システムの理解、小規模な機能改修
2〜3ヶ月目:新機能開発(先輩とペアプロ)
4ヶ月目以降:独り立ち、技術選定にも参加
→ 使用技術、チーム体制、働き方まで具体的に書き出します。
「1日のスケジュール」で働くイメージを与える
「1日のスケジュール」を記載することで、応募率が平均1.8倍向上するというデータがあります。職種別の具体例をご紹介します。
事務職の1日
9:00 出社、メールチェック、当日の業務確認
9:30 請求書・見積書の作成(Excel使用)
10:30 電話・来客対応
12:00 ランチ(近隣のカフェやお弁当持参も◎)
13:00 データ入力、資料作成
14:00 社内ミーティング参加
15:00 郵便物の発送準備、書類整理
16:30 翌日の準備、メールチェック
17:00 退社
*残業は月平均5時間程度です
*繁忙期(月末)は18:00頃まで残業いただくことがあります
介護職の1日(日勤の場合)
8:30 出勤、申し送り
9:00 朝食介助・服薬介助
10:00 入浴介助(2〜3名/日)
11:30 昼食準備
12:00 昼食介助
13:00 休憩(1時間)
14:00 レクリエーション企画・実施
15:00 おやつ提供、見守り
16:00 記録作成(タブレット入力)
17:00 夕食準備、夜勤スタッフへ申し送り
17:30 退勤
*利用者様20名に対しスタッフ4名体制です
*1人ひとりに寄り添うケアを大切にしています
営業職の1日
9:00 自宅から直行(直行直帰OK)
9:30 A社訪問(新商品提案)
11:00 B社訪問(定期フォロー)
12:30 ランチ(外食またはコンビニ)
13:30 C社訪問(見積もり提出)
15:00 会社に戻り、事務作業
・見積書作成
・日報入力(営業支援システム使用)
・翌日の訪問準備
17:30 チームミーティング(週1回)
18:00 退社
*直行直帰が多く、通勤ラッシュを避けられます
*訪問は1日3〜4社が平均です
数字で具体性を出す
仕事内容に数字を盛り込むことで、グッと具体的になります。
数字にすべきな項目
- 担当顧客数・担当案件数
- チーム人数・組織構成
- 1日の業務量(訪問件数、処理件数等)
- 売上規模・予算規模
- 顧客単価・平均受注額
- 成長率・実績数字
具体的にはこのような利用方法
×「複数のプロジェクトを担当」
○「同時に3〜5件のプロジェクトを担当」
×「多くの顧客と関わる仕事」
○「約50社の既存顧客を担当。1社あたり月1〜2回訪問」
×「チームで協力して進めます」
○「5名のチーム(20代3名、30代2名)で協力して進めます」
専門用語を避け、わかりやすく
特に未経験者を募集する場合、業界用語や社内用語は避け、誰にでもわかる表現にしましょう。
NG例(IT業界)
「SaaSプロダクトのPdM業務をお任せします。KPI設計からグロースハックまで一貫して担当」 → 未経験者には意味不明
OK例
「自社Webサービスの企画・改善業務を担当。どんな機能を追加すればユーザーが増えるかを考え、エンジニアと協力して実現していきます」 → 誰にでもわかる表現
入社後のキャリアパスを明示する
特にZ世代・ミレニアル世代は「成長」を重視します。入社後にどんなキャリアを歩めるかを示すことで、応募意欲が高まります。
例
1年目:先輩社員と同行営業、基本スキル習得
2年目:独り立ち、担当顧客50社程度
3年目:リーダー候補として後輩育成にも関与
5年目:マネージャーとして10名程度のチーム統括
*実際に入社3年目で店長になった社員が3名います
*年功序列ではなく、実力・意欲次第でキャリアアップ可能です
給与・待遇の見せ方

給与情報は「透明性」が信頼を生む
給与は求職者が最も気にする情報の一つですが、多くの求人票では「月給25万円〜」とだけ書かれ、上限が見えません。
この「不透明さ」が応募を躊躇させる要因になります。
給与レンジの適切な書き方
NG例
「月給25万円〜」 → 上限が見えず、キャリアイメージが湧かない
OK例
月給25万円〜45万円
*経験・スキルに応じて決定します
<給与の内訳>
基本給:20万円〜35万円
固定残業代:5万円〜10万円(30時間分)
※超過分は別途支給
<想定年収>
・未経験入社1年目:年収350万円
・経験者入社3年目:年収500万円
・マネージャー職:年収650万円以上
→ レンジと内訳が明確で、キャリアパスも見える
モデル年収例で具体的にイメージさせる
実在する社員の年収例を示すことで、リアリティが増します。
例
・420万円/入社1年目・25歳・未経験入社(月給28万円+賞与)
・530万円/入社4年目・29歳・リーダー職(月給35万円+賞与)
・680万円/入社7年目・34歳・マネージャー(月給45万円+賞与)
福利厚生を「メリット」として翻訳する
福利厚生は単に項目を並べるのではなく、「その制度で何が得られるか」というメリットに翻訳しましょう。
NG例(単なる羅列)
・交通費支給
・退職金制度
→ 当たり前すぎて魅力にならない
OK例(メリットに翻訳)
◆ワークライフバランス重視
・年間休日120日(土日祝休み)
・有給取得率85%(取得推奨文化あり)
・残業月平均15時間(ノー残業デー週2回)
・リモートワーク週2日OK
◆長く安心して働ける環境
・社会保険完備(健康・厚生年金・雇用・労災)
・退職金制度あり(勤続3年以上)
・財形貯蓄制度
・慶弔見舞金制度
◆成長をサポート
・資格取得支援制度(費用会社負担)
・外部研修参加OK(年2回まで会社負担)
・書籍購入補助(月5,000円まで)
◆ライフステージに合わせた支援
・産休・育休取得実績100%(男性も取得実績あり)
・時短勤務制度(小学校3年生まで)
・子ども手当(1人につき月1万円)
→ カテゴリー分けし、具体的なメリットを明示
「業界平均との比較」で優位性を示す
自社の給与・待遇が業界平均と比較してどうなのかを示すことで、客観的な魅力が伝わります。
例
・初任給:業界平均+8%
・年間休日:業界平均110日に対し当社120日
・有給取得率:業界平均52%に対し当社85%
求める人物像の書き方

「条件」ではなく「一緒に働きたい人」を語る
「求める人物像」は、単なる応募条件ではありません。「こんな人と一緒に働きたい」というメッセージです。
ここをネガティブに書くと、応募のハードルが上がってしまいます。
ポジティブ表現への変換テクニック
【変換の基本原則】
「〇〇できる方」→「〇〇に挑戦したい方」 「〇〇な方」→「〇〇を大切にできる方」
■ 具体的な変換例
NG:「コミュニケーション能力の高い方」
OK:「チームメンバーと協力しながら仕事を進めることを楽しめる方」
NG:「積極的に行動できる方」
OK:「『こうしたらもっと良くなる』と自分から提案してみたい方」
NG:「体力に自信のある方」
OK:「アクティブに動き回る仕事を楽しめる方」
NG:「責任感のある方」
OK:「お客様との信頼関係を大切にできる方」
NG:「PCスキルのある方」
OK:「Excel・Word で基本的な資料作成ができる方(関数は不要)」
NG:「向上心のある方」
OK:「新しいスキルを学ぶことにワクワクできる方」
必須要件と歓迎要件を明確に区別する
MUST条件(必須)とWANT条件(歓迎)を混同すると、応募のハードルが不必要に上がります。
NG例(すべて必須のように見える)
・営業経験3年以上
・マネジメント経験
・業界知識
・普通自動車免許
・Excel上級スキル
→ 全部必要に見えて応募を躊躇
OK例(必須と歓迎を分ける)
・普通自動車免許(AT限定可)
※業務で車を使用するため必須です
・基本的なPCスキル(メール、Word、Excel基本操作)
【歓迎要件(あれば尚可)】
・営業経験(業界不問)
・マネジメント経験
・〇〇業界での勤務経験
【こんな方は特に歓迎!】
・お客様との信頼関係を大切にできる方
・チームで協力して目標達成を目指せる方
・新しいことにチャレンジしたい方
→ 必須は2つだけと明確。歓迎要件で「あればプラス」を示す
「未経験OK」の書き方で応募者の質を保つ
「未経験OK」と書くと応募数は増えますが、質が下がる懸念があります。この問題は、「どんな未経験を歓迎するか」を明確にすることで解決できます。
NG例
「未経験OK」 → 誰でもいいように見える
OK例
【未経験歓迎!こんな経験が活かせます】
・接客・販売経験(お客様とのコミュニケーション力が活かせます)
・事務経験(書類作成や正確な業務処理のスキルが活きます)
・異業種営業経験(業界未経験でも営業スキルは十分活かせます)
*営業未経験の方も大歓迎!充実した研修制度があります
*入社1年目の社員の70%が未経験入社です
→ 「どんな未経験」を歓迎するかが明確で、質を保てる
企業・職場の魅力の伝え方

「言葉」だけでは伝わらない。「ビジュアル」が決め手
求人票に写真や動画を掲載することで、応募率が最大2.3倍向上するというデータがあります。また、求職者の73.3%が「企業の雰囲気を動画で知りたい」と回答しています(LUMA調査)。
文字情報の限界を、ビジュアルで補うことが、現代の求人票では不可欠です。
効果的な写真の選び方
掲載すべき写真の種類
- オフィス・職場の写真
- 社員の写真
- 実際の業務風景
- イベント・社内行事の写真
清潔感があり、明るい雰囲気が伝わる写真 → 「ここで働きたい」と思わせる
笑顔で自然体の社員の様子 → 「この人たちと働きたい」と思わせる
仕事中の真剣な表情、チームで協力している様子 → 働くイメージが具体的に湧く
ランチ会、懇親会、研修風景など → 社内の人間関係の良さが伝わる
NG写真の例
- 暗い・ぼやけている写真
- フリー素材の写真(リアリティがない)
- 古い写真(服装や機器が古い)
- 社員の顔が見えない写真
社員の声の効果的な引用方法
社員の「生の声」は、企業が発信するメッセージよりも説得力があります。
引用のポイント
- 具体的なエピソードを含める
- ポジティブだけでなくリアルな本音も
- 年齢・入社年次・出身を明記して親近感を
例
■入社2年目・26歳・営業職(未経験入社)
「前職はアパレル販売でした。営業は初めてでしたが、3ヶ月間の研修と先輩の丁寧なサポートで、今では自信を持って提案できるようになりました。お客様から『あなたに頼んで良かった』と言われた時は本当に嬉しかったです」
■入社5年目・32歳・エンジニア
「前の会社では残業が多く、プライベートの時間が取れませんでした。この会社はリモートワークやフレックスがあるので、子育てとの両立ができています。技術的にも新しいことに挑戦させてもらえる環境で、毎日成長を実感しています」
■入社10年目・38歳・マネージャー
「社長との距離が近く、現場の意見を聞いてくれる会社です。私が提案した新規事業が採用され、今では会社の主力事業になっています。チャレンジを応援してくれる文化が、この会社の最大の魅力だと思います」
数字で「働きやすさ」を証明する
主観的な「働きやすい」ではなく、客観的な数字で示すことで信頼性が増します。
示すべき数字の例
【当社の働きやすさ(数字で証明)】
・有給取得率:85%(業界平均52%)
・離職率:5%(業界平均15%)
・産休・育休取得率:100%(男性も取得実績あり)
・平均勤続年数:8.5年
・社員満足度:4.2/5.0(社内アンケート結果)
「会社の強み」を求職者目線で語る
企業の強みを語る際、つい企業目線になりがちです。求職者目線で「それが自分にとってどんなメリットか」を示しましょう。
NG例(企業目線)
「当社は業界シェアNo.1です」
OK例(求職者目線)
「業界シェアNo.1だからこそ、安定した経営基盤のもとで長期的なキャリアを築けます。また、大手取引先との太いパイプがあり、やりがいの大きい案件に挑戦できる環境です」
NG例(企業目線)
「創業50年の老舗企業です」
OK例(求職者目線)
「創業50年の信頼と実績があるため、既存顧客との関係が強固。新規開拓のプレッシャーが少なく、じっくりとお客様と向き合う営業ができます」
まとめ
「条件は悪くないはずなのに、なぜか応募が来ない……」
その答えの多くは、求人票が「企業の言いたいことの羅列」になってしまっていることにあります。
本記事で解説したテクニックを貫く共通のテーマは、「求職者の視点に立ち、入社後の自分を鮮明にイメージさせること」です。
- キャッチコピー: 「自分に向けられたメッセージだ」と一瞬で思わせる。
- 具体的な仕事内容: 数字やスケジュールを使い、働く姿を「カラー」で想像させる。
- 給与・待遇: 誠実な情報を開示し、「ここなら安心して人生を預けられる」という信頼を築く。
- 魅力の伝え方: 言葉だけでなく、写真や社員の声を通じて「温度感」を伝える。
求人票は、単なる募集要項ではありません。あなたの会社で働くことで、その人の人生がいかに豊かになるかを提案する「ラブレター」のようなものです。
まずは、今回ご紹介した「OK例・NG例」を参考に、現在掲載中の原稿を一行だけ書き換えるところから始めてみてください。その小さなしつらえの差が、2026年の激しい採用競争において、他社との決定的な差を生むはずです。
素晴らしい才能との出会いが、すぐそこまで来ていることを願っています。
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