せっかくお金と時間をかけてホームページを作ったのに、まったく問い合わせが来ない。そんなふうに感じている経営者の方は少なくありません。
きれいなデザインにした。
会社紹介も事業内容もしっかり書いている。
SEO対策もしている。
「これでバッチリだ」と思ったのに、数ヶ月経っても反応ゼロ。
「おかしいな」「見てもらえてないのかな」「自分の業種には合わなかったのかも」などなど、、そんなモヤモヤが積もっていく。
あなたのホームページが集客できていないのは、「デザインが悪い」からでも「センスがない」からでもありません。
本当の原因は、ユーザーの行動と心理に合った設計ができていないだけなのです。
これは、岡山県内で私たちが支援してきた歯科医院・整体・飲食店・美容院・建設業など、あらゆる業種の方々に共通していた課題でもあります。
そこで本記事では、ホームページから問い合わせが来ない理由を「よくある7つの落とし穴」に分解し、今日から改善できる具体策をあわせて解説していきます。
目次
原因①|ホームページの第一印象が悪い(見た目・読みやすさ・スマホ対応)
よくある質問
解説:第一印象は“無言の審査”で決まる
「人は見た目が9割」とよく言われますが、ホームページも同じです。
検索やSNS、Googleマップからホームページを訪れたユーザーは、最初の3〜5秒でこの会社は信頼できるかどうかを直感的に判断しています。
そこで「なんか古い」「読みにくい」「スマホで崩れてる」などの印象を受けると、内容を読む前にページを離れてしまいます。
特にスマホからの閲覧が全体の7〜8割を占める現在、対応していないホームページは「もうそれだけでアウト」と言っても過言ではありません。
第一印象ダウンの例
状況 | 第一印象ダウン |
昭和感のある古いデザイン | 「更新されてなさそう」→ 信頼できない |
スマホで文字が小さすぎる | 「読みにくい」→ 離脱 |
写真が少ない or 画質が悪い | 「イメージが湧かない」→ 不安になる |
ごちゃついたレイアウト | 「どこを見ればいいか分からない」→ 疲れて離脱 |
データで見る「第一印象の影響力」
- ユーザーの最初の印象の94%はデザインに基づいている(Google UX調査)
- ホームページ訪問者の75%が“企業の信頼性”を見た目で判断している(Stanford研究)
- スマホ未対応のサイトは、検索順位も不利になる(モバイルファーストインデックス対応)
改善策:第一印象を高める3つのポイント
ポイント①:レイアウトと色をシンプルに
情報を詰め込みすぎず、余白を意識して「伝えたいことだけ」に絞る
使う色は2〜3色に限定し、統一感を出す
ポイント②:スマホ対応(レスポンシブデザイン)は必須
スマホで開いた時に文字が読める/ボタンが押しやすい/画像が切れていないことを確認
テスト方法:自分のスマホ+他人のスマホで見てみる/Googleモバイルフレンドリーテスト活用
ポイント③:写真・ビジュアルにこだわる
実際の店舗・人物・事例の写真を使用
特に飲食・美容・建設・整体など「見た目で判断される業種」は写真が命
専門家のアドバイス
私たちが改善をサポートした岡山県内の歯科医院でも、第一印象を重視したスマホ対応のデザイン変更で、予約率が約2.3倍に改善した事例があります。
見た目は、売上や信頼性に直結する戦略要素です。
結論
問い合わせにつながるホームページは、「見た目から信頼を得ている」ことが共通点です。
あなたのサイトは3秒で安心感を与えられるデザインになっていますか?
そう問い直すことが、改善の第一歩になります。
原因②|伝えたいことが伝わっていない
よくある質問
解説:情報はある。でも“伝わってない”
多くのホームページに共通する問題点は、情報量が多すぎて、要点が伝わっていないことです。あなたのホームページはこんな状態になっていませんか?
- 「私たちは◯◯で◯年の実績があります」→ でも“誰向けか”が不明
- 「さまざまなサービスに対応可能です」→ 結局“何が得意なのか”が分からない
- 「まずはお気軽にご相談ください」→ “どんなメリットがあるのか”が書かれていない
ユーザーが知りたいのは、「自分にとってどう役立つか」です。
つまり、あなたの伝えたいことではなく、相手が知りたいことをわかりやすく伝えることが大前提なのです。
伝わらないホームページの特徴
- 誰向けなのかが分からない(ターゲット不明)
- 自社の強みが抽象的(「地域密着」「丁寧」だけでは弱い)
- 行動を促す言葉が弱い(“お問い合わせはこちら”だけ)
改善策:伝わる構成に変える3つの手順
●手順①:誰に向けたページか明示する
例:「岡山で整体院をお探しの方へ」「こんな方におすすめ」など
自分ごと化してもらうために、ターゲットの言語を使う
手順②:ベネフィット(得られる結果)を明確にする
「技術が高い」ではなく、「慢性的な腰痛が改善」「最短30分で施工完了」など
利用後の未来を想像させる
手順③:行動導線を明確にする
例:「LINEで空き状況を確認できます」「まずは無料相談から」など
なにをしてほしいか?次のアクションを明確に言葉にする
専門家のアドバイス
訴求は“言いたいこと”ではなく“相手が知りたいこと”に焦点を当てることが重要です。よくあるミスは「サービス説明を長々と書いて、何も伝わっていない」パターン。
まずは伝える相手”を明確にすることから始めましょう。
結論
情報が多い=伝わる、ではありません。
むしろ、伝えたいメッセージは“絞り込む”ことで伝わります。「誰に、何を、どうしてほしいか」を1画面で伝える意識を持ちましょう。
原因③|信頼につながる情報が不足している
よくある質問
解説:「この会社で大丈夫か?」を判断できる材料が必要
どれだけサービス内容を詳しく説明しても、人は他人の評価がないと動きません。
その代表例が、Amazonの商品レビューです。
それと同じように、ホームページにも**「実績」「お客様の声」「代表者の顔」「スタッフ紹介」など、“安心できる証拠”が必要**です。
信頼感を下げるNG状態
- お客様の声が0件(もしくは数年前のまま)
- 施工事例や実績が掲載されていない
- 誰がやっているのか分からない(顔や名前が出ていない)
- 料金や保証内容が曖昧
改善策:信頼を生む4つの要素
要素①:お客様の声・事例を充実させる
ビフォーアフター・写真付きの事例は最強
動画や手書きのアンケートも効果的
要素②:人の顔を出す(代表者・スタッフ紹介)
「誰がやっているか」が伝わると安心感が生まれる
経歴や理念、趣味なども信頼を生む要素に
要素③:実績と数字を見える化する
年間施工数、対応件数、地域シェアなどを数字で明示
例:「岡山で250件以上の施工実績」「創業25年」など
要素④:保証・対応範囲を明記する
無料相談の可否/返金保証/アフターサービスなど
不安を払拭する具体的記載が“決め手”になる
専門家のアドバイス
私たちが支援した店舗の中で、お客様の声の追加とスタッフ紹介の追加だけで問い合わせ率が2.8倍に改善したケースがあります。
“安心”は文章でなく、他者の証言や「人となり」が生むものです。
結論
「伝える内容」だけでなく、「信頼を得る要素」が揃っているか?
これが問い合わせの有無を大きく左右します。人・声・事例の3点は、最優先で見直しましょう。
原因④|問い合わせフォームにたどり着けない or ハードルが高い
よくある質問
解説:フォームが“壁”になっていませんか?
ユーザーが「この会社に問い合わせてみようかな」と思っても、
- フォームがどこにあるのか分からない
- 項目が多くて面倒
- 入力内容に不安がある
- 送信確認がない
といった理由で、行動をやめてしまうケースは非常に多いです。
よくある“離脱フォーム”の特徴
- ページ最下部までスクロールしないと問い合わせ導線が出てこない
- 入力項目が10個以上で「面倒くさい」と思わせる
- 「確認画面へ進む→戻る→エラー」で挫折される
改善策:問い合わせのハードルを下げる4つの工夫
工夫①:複数の導線を設置する
ページ上部・中部・下部に「無料相談はこちら」「LINEで気軽に質問」など
LINE・電話・フォームの3導線を並列で用意する
工夫②:フォームの項目は必要最低限に
氏名・連絡先・お問い合わせ内容の3点で十分
「住所」「予算」「業種」などは初回接点では聞かない方が良い
工夫③:スマホでも入力しやすい設計にする
入力欄を大きく/自動入力対応/送信完了後の表示も明確に
工夫④:「安心」を伝える文言を添える
例:「営業目的のご連絡はいたしません」「無理な勧誘は一切ありません」
不安を取り除くだけで、送信率は大きく変わる
結論
**問い合わせ導線=お客様との“最初の接点”**です。
「面倒」「分からない」「不安」の3つをなくすだけで、行動率は確実に上がります。
原因⑤|SEO・MEO対策が不十分で、そもそも見られていない
よくある質問
解説:「検索されないページ」は存在していないのと同じ
せっかく作ったホームページでも、Googleで検索されても出てこなければ意味がありません。
特に「岡山 歯科医院」「倉敷 カフェ」「総社 外壁塗装」など、**地域+業種ワードでの対策(MEO)**が抜けていると、ローカル検索では勝てません。
チェックポイント
- Googleで「地域名+業種」で検索したときに出てくるか?
- Googleマップ上に自社が表示されているか?
- タイトルや説明文にキーワードが入っているか?
改善策:まずやるべきSEO・MEO基本対策
ホームページ
- タイトルタグに「地域名+業種」を入れる
- meta descriptionに「どんな人向けか」「何をしているか」を明記
- alt属性を使い、画像にも内容を伝える工夫をする
Googleビジネスプロフィール(MEO)
- 営業時間、住所、電話番号を正確に登録
- 写真を10枚以上登録+定期投稿を行う
- カテゴリ設定/口コミ返信/サービス説明を整備
結論
「見てもらえていないページ」は、どんなに良くても意味がありません。検索対策は集客の“入り口”づくりの第一歩です。
原因⑥|情報が古く、更新されていない
よくある質問
解説:“更新されていない”ことが悪印象になる時代
- スタッフ紹介が退職者のまま
- お知らせが「2021年で止まっている」
- メニューや料金が古いまま
こういった状態は、ユーザーにとって「管理されていない」「今も営業してる?」という不信につながります。
改善策:最小限でいいので“動いている感”を出す
- 月1回でもいいので「お知らせ」や「ブログ」を更新
- スタッフ写真や施工事例など、定期的に差し替え
- SNSやGoogleマップ投稿で“最近の様子”を出す
結論
更新が止まっているサイトは、信頼されにくくなるだけでなく、SEO的にも不利になります。「こまめに動いている会社なんだ」と思ってもらえる運用が大切です。
原因⑦|ユーザーの“行動心理”を理解できていない
よくある質問
解説:「悩んでいる人」には“背中を押す情報”が必要
ユーザーは、必ずしも「今すぐ問い合わせたい」と思っているわけではありません。多くは、比較・検討・不安・迷いの中にいます。その中で必要なのは、、、
- 明確なメリット提示(選ぶ理由)
- 第三者の声(安心材料)
- 不安を取り除く保証・対応
改善策:心理フローに沿った構成にする
- 共感(「こんなお悩みありませんか?」)
- 信頼(事例・お客様の声)
- 明確なベネフィット提示(こう変わります)
- 行動の後押し(無料相談/予約特典など)
結論
人は「納得できて安心できたとき」に初めて行動します。心理的ハードルを下げる設計が“問い合わせ率”を左右します。
まとめ
✅ ホームページの第一印象はどうか?
✅ 誰に・何を・どうしてほしいかが伝わっているか?
✅ 信頼を感じられる情報(実績・声・人の紹介)があるか?
✅ 問い合わせ導線はシンプルで分かりやすいか?
✅ 検索で見つけられているか?
✅ 情報は最新か?更新されているか?
✅ ユーザーの行動心理に合った設計になっているか?
改善は一度にすべて行う必要はありません。
“気づいたところから着手”することが、問い合わせ数アップの第一歩です。