ホームページをプロの制作会社に依頼して、見た目も洗練されたサイトが完成。ところが数ヶ月たっても、、、。
「問い合わせが一件も来ない」
「アクセス数が伸びない」
「結局、前よりも状況が悪くなった気がする」
そんな声を、私たちは日々多くの経営者から聞いています。そして決まって出てくるのが、この問いです。
「これって、制作会社のせいじゃないの?」
たしかに、制作を外注したにもかかわらず成果が出なければ、「選んだ相手が悪かったのでは?」と思うのは当然の流れかもしれません。
しかし、ここで一歩冷静になって考えてみてください。
「本当に制作会社だけが悪かったのか?」
「自社が依頼した内容や目的設定に問題はなかったのか?」
この記事では、「ホームページはあるのに、なぜ集客できないのか?」という問いに対して、制作会社が果たすべき責任と依頼側が見落としがちな視点を5つのテーマに分けて徹底解説していきます。
読み終える頃には、
✅ 自社の現状における問題点
✅ 制作会社に何を求めるべきか
✅ 今からでも取り組める改善策
が、明確になります。今の制作会社にモヤモヤしている方はもちろん、これから依頼を考えている方にとっても、判断基準として大いに役立つ内容です。
目次
見た目はキレイだけど集客できない理由
よくある質問
「ホームページのデザインは気に入ってる。でも問い合わせがまったく来ないんです…どうして?」
解説
実は、こうした悩みは非常に多く寄せられています。
多くの中小企業がホームページ制作を依頼するとき、「かっこよくしたい」「洗練されたデザインにしたい」という希望を持ちます。
制作会社もその要望に応えるべく、ビジュアル面に力を入れてくれるでしょう。
しかし、「見た目が良い=成果が出る」ではありません。本来ホームページは、企業の集客・問い合わせ・予約といった成果につながる導線を持つべきです。
以下のような欠落はありませんか?
- ファーストビューに「誰に向けた何のサービスか」が書かれていない
- CTA(問い合わせボタン)が目立たず、誘導がない
- お客様の疑問や不安に答えるコンテンツが不足している
- スマホで見ると、文字が小さく使いづらい
これらはすべて、“デザインが整っていても成果が出ない”サイトに共通する特徴です。
改善策
- ファーストビューの見直し:「誰に、何を、どう届けるか」を一目でわかるように構成
- 誘導設計の導入:全ページに問い合わせ・LINE登録・予約などの導線を明確に設置
- スマホ対応の最適化:スマホでの表示スピード、レイアウト、操作性を重点的に改善
- お客様視点での導線チェック:「初めて見た人が問い合わせまで進めるか?」を第三者にテストしてもらうのも効果的です
結論
「デザインに満足=成果に満足」とは限りません。あなたのホームページが“おしゃれなだけの名刺”になっていないか、一度見直してみましょう。
② SEOや検索導線が整っていない
よくある質問
「せっかくホームページを作ったのに、Google検索で全然出てこないんです…」
解説
意外と多いのが、“SEO非対応”のホームページです。検索エンジン対策(SEO)ができていなければ、せっかく作ったホームページも見てもらえません。
よくある問題点
- ページタイトルが全ページ「会社名 | ホームページ」のまま
- メタディスクリプション(検索結果の説明文)が未設定
- 見出しタグ(H1〜H3)の設計がされていない
- 画像が重く、読み込みが遅い
- 地域名やサービス名が文章中に一切登場しない
これらの状態では、検索エンジンに“どんなサイトか”が伝わらず、検索結果に表示されにくくなります。
改善策
- キーワード設計の再構築:「岡山 歯科医院 ホワイトニング」など、地域名+サービス名を中心に設定
- 構造の見直し:H1にサービス名+エリア、H2に悩みキーワードを配置
- 内部SEOの整備:titleタグ、description、altタグ、内部リンク設計を整える
- Googleビジネスプロフィールと連携:MEO対策としても有効
結論
見てもらえなければ、問い合わせは生まれない。SEOは集客導線のスタート地点。制作会社に任せきりにせず、自社でも仕組みを理解しておくべきです。
③ 制作後の運用・改善支援がない
よくある質問
「作ってもらって終わり。その後のサポートは一切なかったんだけど…?」
解説
多くのホームページ制作会社は、“納品して終わり”の体制を取っています。しかし、ホームページは作ってからが本当のスタートです。
時代や競合状況は日々変化し、検索エンジンのアルゴリズムも常に進化しています。にもかかわらず、納品後に更新もアドバイスもない状態では、ホームページの効果はどんどん低下していきます。
改善策
- アクセス解析の導入と共有:Google AnalyticsやSearch Consoleを設定し、定期的にデータを確認
- 定期的な改善提案を行ってくれる制作パートナーに依頼し直す
- “保守プラン”の内容を見直す:単なる更新代行ではなく、“マーケティング支援”が含まれているかを確認
結論
ホームページは育てるもの。運用支援なしで放置すれば、どんなに立派なサイトでも機能不全に陥ります。
④ 業種に合った導線設計がされていない
よくある質問
「なんだか、うちの業種には合っていないような気がする…」
解説
歯科医院と建設業、飲食店と美容院、それぞれ求められる導線やコンテンツは異なります。それにもかかわらず、業種特有の導線やお客様心理を無視したホームページは意外と多いのです。たとえば、、、
- 飲食店なのにメニューや予約導線がトップにない
- 建設業なのに施工事例が少ない
- 美容院なのにスタイリスト紹介や口コミがない
これはすべて、「業界理解のない制作会社」が作った可能性があります。
改善策
- 同業他社のホームページと比較し、必要な情報が揃っているか確認
- 自社のお客様の行動導線を洗い出す(例:来院までにどんな情報を求めるか
- 業種特化の実績がある会社に相談し直すのも選択肢の一つ
)
結論
どの業種にも通用するホームページは存在しません。業種・業界に合った設計でなければ、集客にはつながりません。
⑤ 制作会社に「集客支援」の視点がなかった
よくある質問
「ヒアリングも浅くて、とにかく作りますという感じだったんですが…」
解説
多くの制作会社は「ホームページを作ること」をゴールとしています。しかし、私たち経営者が求めているのは、「ホームページを通じて成果を出すこと」です。つまり、“集客戦略”の提案がない制作会社は、本質的には不十分なのです。
制作前に以下のような問いかけがなかった場合、要注意です。
- どんな人に来てほしいのか?
- 競合と比べてどこが強みか?
- どの媒体と連携する予定か?
改善策
- マーケティング視点のある会社に依頼する:「誰をどう集めるか」を明確にしてくれるかどうか
- ホームページ単体で完結しない集客施策(SNSやMEO、LINE連携など)も提案できるか確認
- 「成果事例」や「改善サイクル」の実績がある会社を選ぶ
結論
“作るだけ”では意味がない。“集客を見据えて提案してくれるかどうか”が、成功するか失敗するかの分かれ道です。
まとめ|集客できないホームページの責任は“どこ”にあるのか?
制作会社の問題である可能性(外的要因)
- デザイン重視で機能性がない
- SEOや導線の設計がされていない
- 運用支援が皆無
- 業種理解がないままテンプレートで制作
- 戦略提案が不在
自社側の見落とし(内的要因)
- 「とりあえず作ればいい」という依頼の仕方
- 明確なターゲットや目的の不在
- 制作会社選定の基準が“料金と納期”だけだった
結論として言えるのは、「成果が出ないホームページは、依頼時の見極めと構築プロセスに原因がある」ということです。
制作会社に全責任を押しつけるのではなく、依頼側の視点や判断基準も、今後の改善において非常に重要です。