「最近、ホームページからの問い合わせが減っている」
「新規顧客がなかなか増えない」
そう感じている小規模事業者や店舗経営者は少なくありません。
その理由として多くの方が真っ先に考えるのが「ホームページが古いから」「リニューアルしなければ」という発想です。
もちろん新しく作り直すこと自体が無駄ではありません。しかし実際のところ、多くのケースでは作り直しではなく改善で十分に成果が出せます。
さらに令和7年の集客においては、ホームページだけでなく Googleビジネスプロフィール(GBP)・LINE公式アカウント・Instagram といった「入口」を整備することが非常に重要です。
顧客は検索・SNS・口コミなど複数のチャネルを行き来し、最終的に問い合わせや来店に至ります。その入口が整っていなければ、どんなに広告費を投下しても効果は薄いのです。
本記事では、リニューアル不要で今ある資産を活かしながら、最低限整えておくべき集客入口の運用方法を体系的に解説します。
目次
新しくホームページを作らないと集客できないの?
リニューアルより改善で成果が出る理由
ホームページの反応が落ちてきたとき、多くの経営者は「もう古いから作り直そう」と考えます。ですが実際に問い合わせが来なくなる理由の多くは、デザインの古さではなく 導線設計や情報の不足 にあります。
例えば、問い合わせボタンがページ下部にしかない、スマホで見ると文字が小さく操作しづらい、FAQページがなく顧客の疑問に答えられていない…こうした「小さな欠点」が積み重なり、見込み客が途中で離脱してしまいます。
リニューアルには数十万円以上の費用と数カ月の時間がかかります。しかし、既存のサイトに改善を施すだけで 短期間かつ低コストで成果が出る ことが珍しくありません。
改善ポイントの具体例
スマホ対応
読み込み速度が遅い、ボタンが小さいと直帰率が跳ね上がります。
問い合わせ導線
行動を促す言葉が弱いとクリック率が大幅に低下します。
FAQ設置
顧客がよく抱く疑問に答えるだけで、問い合わせ率が向上します。
構造化データ
検索結果に「FAQが展開される」などリッチリザルト表示が可能になります。
チェックリスト
✅ スマホ表示速度は3秒以内か?
✅ 問い合わせボタンはファーストビューにあるか?
✅ FAQは“専門用語”ではなく“お客様の言葉”で書かれているか?
✅ 構造化データ(FAQ、パンくずリスト、会社情報)は設定済みか?
✅ スマホで指一本でタップできるボタンサイズか?
✅ 最新情報が2カ月以内に更新されているか?
✅ SSL化(https)されているか?
✅ アクセス解析(Google Analytics/GA4)は導入済みか?
✅ CTA(行動喚起)の言葉は具体的か?
✅ 競合サイトと比較して見劣りしていないか?
FAQ追加で検索流入20%増
岡山市の建設会社では、既存ホームページにFAQを新設。
「見積もりは無料ですか?」「工期はどのくらいかかりますか?」といった顧客が実際に聞いてくる質問を追加したところ、Google検索に拾われる回数が増加し、3カ月で検索流入が20%アップしました。
また、問い合わせボタンの文言を「無料相談はこちら」に変更しただけでもクリック率は1.7倍に。小さな改善が大きな差を生みます。
Googleビジネスプロフィール(GBP)はなぜ重要?
「近くの〇〇」検索が来店数を左右する
店舗型ビジネスにとって、Googleビジネスプロフィールは欠かせない存在です。「近くの歯科医院」「倉敷市 カフェ」と検索したとき、上位に表示されるかどうかで新規顧客の流入数は大きく変わります。
消費者は今や、公式サイトよりも先にマップやレビューを確認します。営業時間や住所が正しく載っていなかったり、写真が古いままだったりすると、それだけで候補から外れてしまいます。
GBP整備で信頼性と表示順位を高める
Googleは「最新性」「活動性」を重視します。情報が更新されていない店舗は、アルゴリズム上で評価が下がりやすい傾向にあります。カテゴリ設定やサービス登録の有無、写真の枚数、口コミ返信の有無といった要素がすべて順位に影響します。
チェックリスト
✅ カテゴリは正しく複数設定しているか?
✅ 営業時間・定休日は最新化されているか?
✅ 住所や電話番号がHPと完全一致しているか?
✅ サービスメニューは登録済みか?
✅ 写真は最低10枚以上、最新のものがあるか?
✅ 口コミは毎月増えているか?
✅ 口コミ返信は24時間以内か?
✅ 最新情報やキャンペーン投稿はしているか?
✅ 「質問と回答」機能は用しているか?
✅ インサイト(表示回数・経路検索数)を確認しているか?
事例:飲食店がGBP改善で来店数30%増
倉敷市の飲食店では、GBPに「ランチメニュー」と「スタッフ紹介写真」を追加。さらに最新情報として「本日のおすすめ」を毎週更新した結果、Googleマップ経由の来店が月間30%増加しました。口コミに返信を始めたことで星評価も3.8から4.2へ改善。新規顧客の獲得につながりました。
LINE公式アカウントをどう活用すればいい?
初期設定不足で失敗しているケース
「LINE公式を作ったけれど、登録しても何も返ってこない」──これはよくある失敗例です。顧客は登録した瞬間に「予約ができる」「問い合わせが簡単」といった便利さを期待しています。にもかかわらず、リッチメニューも自動応答も未設定だと、せっかくの接点が無駄になり、登録=即離脱となってしまいます。
効果的な活用法
あいさつメッセージ
登録直後にクーポンや案内を表示することで定着率が向上します。
リッチメニュー
左下に「予約」ボタンを置くなど、行動導線を直感的に設計できます。
配信の頻度と時間帯
配信は月1〜2回で十分。時間は18〜20時が最も開封率が高いとされています。
チェックリスト
✅ あいさつメッセージは設定済みか?
✅ リッチメニューを設置しているか?
✅ リッチメニューは“左下が一番押される”を意識した配置か?
✅ 配信頻度は月1回以上あるか?
✅ 配信時間帯は18〜20時か?
✅ 配信文に絵文字や改行を使っているか?
✅ タグ分けやセグメント配信をしているか?
✅ ステップ配信(自動シナリオ)は活用しているか?
✅ 友だち追加特典(クーポンや資料)はあるか?
✅ 既読率・クリック率を毎回確認しているか?
美容院がLINE導線整備で予約数3倍
岡山市の美容院では、リッチメニューに「予約」ボタンを追加し、あいさつメッセージに「初回限定クーポン」を組み込みました。その結果、LINE経由の予約数が月5件から18件に急増。顧客の利便性を高めることで、自然に売上アップにつながりました。
Instagramで新規顧客を獲得するには?
プロフィール最適化が第一歩
Instagramは「見た目で信頼を獲得する」場です。特に飲食・美容・小売業では、検索よりもInstagramの投稿や位置情報から来店につながるケースが増加しています。まずはプロフィール欄に 地域名・業種・強み を入れることで、見込み客に一瞬で「自分に関係ある」と伝えられます。
投稿戦略とネタの工夫
同じ商品紹介ばかりでは飽きられます。スタッフ紹介やお客様の声、イベント告知など多様な投稿を混ぜることでファン化が進みます。統一感のあるテンプレートを使えば、ブランドの印象もアップします。
チェックリスト
✅ プロフィールに「地域+業種+実績」が明記されているか?
✅ 投稿は週1本以上続けられているか?
✅ 写真は統一感のあるデザインか?
✅ ハッシュタグは「人気」「準人気」「ニッチ」を組み合わせているか?
✅ 位置情報を投稿ごとに設定しているか?
✅ リール動画は月2本以上投稿しているか?
✅ ストーリーで日常の雰囲気を伝えているか?
✅ お客様の声やレビューを投稿に含めているか?
✅ 保存・シェアされやすい投稿を意識しているか?
✅ インサイトを確認し改善につなげているか?
事例:カフェがリール投稿でフォロワー1200人増
倉敷市のカフェでは、新作スイーツをリール動画で紹介したところ、再生回数が3万回を突破。位置情報を「倉敷カフェ」と設定したことで、地元ユーザーの認知度が一気に広がり、3カ月でフォロワーが1200人増加しました。来店客の約2割が「Instagramを見て」と答えています。
毎月どんな運用ルーティンを回せばいい?
週次と月次に分けるのがコツ
集客施策を「気合いで毎日やる」と疲れて続きません。そこで重要なのが「週次」と「月次」に分けてルーティン化することです。
週次タスク
SNS投稿を1〜2本、口コミの確認と返信、LINEでの簡単な配信。
月次タスク
GBPの最新情報更新、ホームページのお知らせ追加、アクセス解析の確認。
チェックリスト
✅ 週次タスク(SNS投稿・口コミ返信・LINE配信)は回せているか?
✅ 月次タスク(GBP更新・HPお知らせ・リール投稿)を実行しているか?
✅ 予約投稿機能を使って運用負担を軽減しているか?
✅ 写真・動画はまとめ撮りしてストックしているか?
✅ アクセス解析やインサイトを確認して改善しているか?
✅ 問い合わせ数・来店数を毎月記録しているか?
✅ 反応の悪い施策を見直しているか?
✅ 広告出稿の有無を検討しているか?
✅ 運用時間を“1日30分以内”に収めているか?
✅ 3カ月に1度は外部の視点で見直しているか?
工務店がルーティン運用で問い合わせ2倍
総社市の工務店では、週に1回のInstagram投稿と月1回のGBP更新を習慣化。たったそれだけで、6カ月後にはWeb経由の問い合わせ件数が2倍になりました。特別なスキルや広告費をかけなくても、続けるだけで数字は大きく変わります。
どこまで自分でやる?プロに任せる判断基準
自分でやる範囲と外注すべき範囲
「自分でできること」と「任せるべきこと」を切り分けることが効率的な集客の秘訣です。更新や基本設定は自分でもできますが、広告運用や高度な分析、動画制作はプロに任せた方が結果的に安く早く成果が出ます。
チェックリスト
✅ 投稿が3週間以上止まっているか?
👉 継続できない時点で「運用を仕組みに落とす」か「外注に任せる」べきサインです。
✅ アクセス解析やインサイトを確認して改善できているか?
👉 数字を見て次の行動につなげられない場合、専門家に依頼すると一気に効率化できます。
✅ 広告運用に興味はあるがノウハウがないか?
👉 Google広告やInstagram広告は自己流だと「無駄な出費」になりやすく、プロの知識が必須です。
✅ 写真・動画のクオリティに自信があるか?
👉 スマホ撮影で限界を感じたら、プロの撮影や編集を取り入れる段階です。
✅ 時間コストが見合っているか?
👉 「1日30分以内」で回せないなら、本業の時間を削っている証拠。任せた方が利益率は高くなります。
✅ ネタ切れで投稿に悩むことが多いか?
👉 投稿のアイデアが出ない状態が続くなら、運用代行や企画サポートを検討しましょう。
✅ 成果を測る指標が明確か?
👉 「とりあえず更新」では意味がなく、問い合わせ・来店・売上にどうつながるかを追えないなら外注が有効です。
✅ 最新トレンドを追えているか?
👉 InstagramのアルゴリズムやGoogleの検索仕様は頻繁に変化。キャッチアップできない場合は専門家の力が必要です。
✅ スタッフに任せてもうまく回らないか?
👉 社内人材だけでは運用に限界があるなら、プロのフォローを入れる方が効率的です。
✅ 「自分でやるべき部分」と「任せるべき部分」を切り分けているか?
👉 全部任せる必要はなく、戦略設計だけ相談して実務は自分でやるなど“ハイブリッド運用”も選択肢です。
事例:歯科医院がSNS代行で新患30%増
岡山市の歯科医院では、スタッフがSNS投稿を続けられず放置状態になっていました。そこで月3万円でSNS代行を依頼したところ、半年後には新患数が30%増加。院長は本業に専念でき、スタッフも負担が減り、結果としてチーム全体の効率が上がりました。
まとめ|令和7年のWEB集客は「入口を整える」ことから
AI検索・Googleマップ・SNS・LINEなど、顧客が接触する入口は年々増えています。集客がうまくいかない多くの原因は、この入口が整っていないことにあります。
- ホームページはリニューアルせず改善で戦える
- GBPを整備すれば「近くの〇〇検索」で勝てる
- LINE公式はリッチメニューと自動応答で登録離脱を防ぐ
- Instagramはプロフィール最適化とリール活用で認知を拡大
まずは自分で整えられる範囲を実践し、それ以上を求めるならプロに相談する。これが令和7年の集客で成果を出す王道です。
エクセレントでは、WEB集客のためのサポートを承っております。
お客様一人一人と真剣に向き合った対応を心がけております。
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