数年前にホームページを作ったときは、そこそこ問い合わせが来ていたのに最近はほぼゼロ。
そんな状態に心当たりはありませんか?ありますよね・・・。
実はこの数年でホームページに求められる役割も、検索エンジンの評価方法も、ユーザーの行動導線も大きく変わってきています。
この記事では、ホームページ集客が止まるよくある原因を5つに絞ってお伝えします。また、同時に改善方法もお伝えしますので参考にして頂いてあなたのホームページの改善のお役に立てられれば幸いです。
目次
原因1:ホームページを作って放置している
情報が古いと、ユーザーに不信感を与える
更新されていないホームページを見ると、多くのユーザーは「この会社は今も活動しているのだろうか?」「しっかり運営されているのか?」と不安に感じてしまいます。
特に「お知らせ」や「実績紹介」などが数年前で止まっていると、信頼を得ることが難しくなります。
これは店舗や企業の“今”を確認する手段としてホームページを利用している人が多いためで、最新情報がないと敬遠されてしまう可能性があるのです。
Googleも“動いていないサイト”は評価しない
検索エンジンも同様に、長期間更新のないホームページを「価値のないサイト」と見なす傾向があります。特にGoogleは、「新鮮な情報」や「活発な運用」を重視しており、更新の少ないサイトは検索順位でも不利になります。
結果として検索流入が減り、問い合わせや集客にも影響が出てしまいます。ホームページは公開して終わりではなく、定期的な更新が重要な運用資産だと捉える必要があります。
対策 : 定期更新で動いているサイトに見せる
数ヶ月〜数年、更新されていないホームページは、訪問者に「この会社、ちゃんと運営されてるのかな?」と不安を与えてしまいます。
ブログやお知らせ、実績紹介などを月1回でもよいので更新することで「最新情報が発信されている=信頼できる」という印象につながります。たったこれだけの事を実行するだけ!おまけに!それだけでGoogleの検索順位にも良い影響があります。是非、実行してください。
原因2:スマホで見づらい設計のまま
ユーザーの約7割がスマホから閲覧
現在、インターネットユーザーの約70〜80%がスマートフォンからサイトを閲覧しています。
スマホ対応がされていないと、文字が小さく読みづらい、ボタンが押しにくい、スクロールがしにくいといった問題が生じます。
こうしたストレスがユーザーの離脱を招き、せっかく訪問されたのに数秒で戻られてしまうことも。スマホ最適化は、いまや「見やすさ」ではなく「見られる前提」の設計として必要不可欠です。
Googleはモバイル中心で評価
Googleはすでに「モバイルファーストインデックス」という評価方法を採用しています。これは、パソコン用の表示ではなく、スマホでの見え方を基準に検索順位を決めるという仕組みです。
つまり、スマホで見づらいサイトは、それだけで検索結果に表示されにくくなるということ。見た目だけでなく、構造や表示速度など、スマホ対応の質が直接SEO評価につながっているという現実があります。
対策 : モバイルファースト対応でスマホユーザーを逃さない
スマートフォンでの閲覧が全体の7〜8割を占める今、PC用に作られたままのサイトは読みにくく、操作しづらいためすぐ離脱されてしまいます。
スマホ画面で見たときに文字が読みやすく、ボタンが押しやすいか。画像は崩れていないか。こうしたモバイル対応の質が、今やユーザー体験とSEOの両方に影響します。
原因3:何をしてほしいかが伝わらない構成
CTAが見づらい・わかりにくい
ホームページに来たユーザーが「何をすればいいのか」が明確でないと、行動を起こすことができません。問い合わせフォームや資料請求、予約ボタンなどのCTA(Call To Action)が目立たず、配置も不自然な場合、ユーザーは迷ってそのまま離脱してしまいます。
見込み客は目的があって訪れているので、導線が分かりにくいサイトはそれだけで大きな機会損失になってしまうのです。
対象者や強みが明確でない
「誰に向けたサービスなのか」「どんな悩みを解決できるのか」といったメッセージが曖昧なホームページは、見込み客の心に響きません。情報はあるのに“刺さらない”のは、構成や言葉の選び方がずれている可能性があります。
自社目線でつくるのではなく、ユーザー目線で「これ、自分に関係あるな」と感じてもらえるような設計が必要です。ターゲットを絞った発信ができているか、改めて見直しましょう。
対策 : CTA(行動導線)を明確にする
「このページの次に何をしてほしいか」が明示されていないと、ユーザーは行動できません。
問い合わせ、資料請求、LINE登録など、目的に応じてボタンやフォームを設置し、誰でも迷わずアクションできる設計にすることが重要です。色や位置、文言の工夫も成果に直結します。
原因4:構造化データに対応していない
検索結果の見え方が変化している
今のGoogle検索では、ただリンクが表示されるだけでなく、評価の高いサイトには「よくある質問」「レビュー」「会社情報」などの追加情報が表示されます。これをリッチリザルトと呼びますが、この表示には構造化データ(JSON-LD)が不可欠です。
ホームページの内容を“検索エンジン向けに明示的に伝える”ことで、Google側に内容を正しく理解してもらうことができるのです。
構造化データがないと、クリックされにくい
構造化データが設定されていないと、検索結果での表示が地味になり、他サイトに埋もれてしまいます。どれだけ良い内容でも「目立たなければ見られない」のが検索結果の現実。リッチリザルト対応している競合と並んだ時に、クリックされる可能性は大きく差がつきます。
SEOを「順位だけ」と考えるのではなく、「検索結果での魅せ方」まで含めて考えることが、今後ますます重要になります。
対策 : 構造化データで検索結果の“見え方”を強化する
構造化データ(JSON-LD)を使うことで、Google検索結果に「レビュー」「FAQ」「会社情報」などのリッチな情報を表示できます。
これによりユーザーの目を引き、クリック率が向上します。SEOと聞くと難しそうに聞こえますが、構造化データは今後の検索対策で不可欠な要素です。
原因5:ユーザーの集客導線がSNS中心に変化している
検索よりSNSで調べる時代
10〜40代のユーザーを中心に、今や情報収集の主流はGoogle検索からInstagram・TikTok・YouTubeへと移行しています。
特に飲食・美容・小売・クリニック・工務店といった業種では、「SNSで見つけてホームページで確認する」パターンが一般的。SNSが入り口になっているのに、そこからホームページへ誘導できないと、せっかくのチャンスを逃してしまいます。
SNSとの連携が弱いと存在に気づかれない
ホームページとSNSがきちんとつながっていないと、ユーザーの導線はそこで途切れてしまいます。SNSプロフィールにホームページへのリンクがない、ホームページからSNSが探せない。
こうした小さな断絶が、機会損失を生み出します。いまは“どちらか”ではなく“両方活かす”設計が必要。SNSと連携した集客導線こそが、これからの集客の主戦場です。
対策 : SNSとの導線設計で“発見されるチャンス”を広げる
ホームページは単体では見られにくくなっています。今やSNSが情報収集や企業との接点になる時代です。
InstagramやTikTok、X(旧Twitter)などで投稿された内容からホームページへ誘導する設計や、SNSプロフィールにURLを掲載することが、集客の第一歩になります。
まずは現状チェックから始めましょう
最近、ホームページの反応が止まったと感じたら、現状チェックから
Webサイトは時代に合わせた改善が必要です。現在のホームページがお客様にとってわかりやすい様容になっているか、無料で簡易診断いたします。
まとめ
ホームページからの集客が落ちてしまった原因は、決して特別なものではありません。多くの企業が、同じように「作ったまま放置」「スマホ非対応」「検索対策のズレ」「導線不足」「SNSとの断絶」などにより集客力を落としています。しかし、それらはすべて改善可能なポイントです。
今回ご紹介した5つの改善ポイントは、どれも技術的に難しいものではなく、意識と継続によって実践できる内容です。現状をしっかりと見直し、必要なところから優先的に手を入れることで、ホームページは再び有力な営業ツールへと生まれ変わります。
- ホームページは「あるだけ」では、もう集客できない時代
- 改善点を知り、少しの要素を見直すことで反応が戻ることもあります
- まずは「現在のホームページがどう見られているのか」を知るところから始めましょう