UGCとはUser Generated Contents(ユーザー生成コンテンツ)の略です。ユーザーによって作られたコンテンツの総称になります。
企業によって作られたコンテンツではなく、ユーザーによって作られたコンテンツの事を指します。具体的には、個人のSNSの投稿、写真、ブログなど、消費者発信のコンテンツのことです。
たとえば、下記のものが該当します。
- SNS
- ブログ
- YouTube
- 写真共有サイト
- プロフィールサイト
- BBS
- Wiki
各種媒体に書き込まれたり、投稿されたコンテンツや、それらに対する感想、レビューなどのコメントも全て含まれます。
こう見ると、日常で頻繁に触れている情報源は全て含んでUGCであることがわかります。
この記事では、UGCの基礎知識について解説していきます。
目次
UGCがマーケティングで重要になってきた背景
コロナ禍におけるニューノーマル時代において、InstagramなどのSNSが台頭し、UGCは「ユーザーの購買意欲」に大きな影響を与える存在としても注目が集まっています。実際のところ、2人に1人のユーザーが、購入前に商品のUGCをSNSで探したり、目にしたことがあるといった調査結果が出ています。
この背景には、SNSの普及や各種テクノロジーの進化による近年の情報量の増加と、ユーザーによる広告への嫌悪感があります。
ユーザーは日々無数の情報にさらされており、その中で多くの広告を目にする状況にあります。その一方で、近年のデジタル広告のコミュニケーションはユーザー目線で最適化されているとは言いにくく、広告への不信感を抱くことも少なくありません。このような状況下で、ユーザーは信頼できる情報としてUGCを選択している状況となりました。
UGCはユーザーが求めるコンテンツ
企業側によって作られたコンテンツにユーザーは興味を示さなくなっています。
プロによって撮影された写真より、ユーザーによって撮影された写真を見て自分の行動を決めるという人が多くなりました。
購入した服を実際に着用しSNSに投稿した写真や、レストランで食事した際の料理写真やレビューなど、顧客によって発信されたコンテンツを信頼する傾向にあります。売り込みのようなメッセージではなく、自分と同じような立場のユーザーからの発信であればあるほど、共感を得られやすいです。
その説を裏付ける動画がありましたのでご確認頂ければと思います。
企業におけるUGC活用状況
こうした状況をいち早く察知し、UGCを「ユーザーの共感を呼び起こし、購買行動に影響を与える強力なコンテンツ」として、積極的に企業のマーケティング活動に取り入れていく流れが活発化しています。
具体的には、SNS公式アカウントの投稿、LP(ランディングページ)、Web広告、公式サイトやオンラインショップなどでのUGC活用が進んでいます。
また、既にUGCを活用している多くの企業は、UGCをマーケティングに活用することでしっかりと成果につながっている実感があると言われています。実際に当社でもLPを制作するときの要素としてUGCを利用することも多くなり、コンバージョンが上がっているという実感もあります。
UGCをマーケティングに取り入れるメリット
ユーザー目線のクリエイティブを手に入れることができる
UGCは実際に商品を使ったりサービスを体験したりしたユーザーのリアルな評価です。
企業からの広告感に嫌悪感を抱くユーザーが増える現代において、ユーザー目線の発信であるUGCは、信頼できるコンテンツとしての価値があります。
制作の時間とコストを抑える事できる
UGCをクリエイティブに取りいれることで、制作にかかる時間やコストを抑える事が可能になります。
UGC活用の明と暗
成果が出やすいジャンル
- お菓子
- アパレル
- コスメ
- 電化製品
- 本
- 飲食店
- 旅行
大原則として、モノとして物理上で存在するもので、日常の会話で話題にあがりやすいことがポイントです。
成果が出にくいジャンル
- 日用品
- コンプレックス商材
- 高単価商材
大原則として、世の中にたった一つしかないものは、成果が出にくいです。
なぜなら、それを保有しているたった一人からしかUGCが発生しないからです。
InstagramにおけるUGCとは?
InstagramにおけるUGCとなると公開アカウントの投稿の全てがUGCにあたります。
企業アカウントとしては
■企業名や商品名のハッシュタグを付けている投稿
■@メンションを付けている投稿
これらの投稿がUGCに当たります。
InstagramにおけるUGCのメリット
少し前までは旅先や観光地の飲食店等で活用されることの多かったInstagramですが、現在、多種多様な企業がInstagramビジネスに参入しています。
理由としてはやはり、メインとして写真などのビジュアル要素が肝となっているからです。視覚情報にこだわっていれば必ず多くの人の目に留まります。
ブランドサイトやECサイトへの誘導も可能になり、さらにInstagramを情報源として利用するユーザーが増えました。そんな中で現在のInstagramというコンテンツは、実際の利用者が気軽に発信できるということで、企業アカウントのタグ付け、商品名のハッシュタグ等、意識せずしてUGCとなっているのです。
こういったことからPR合戦を勝ち抜くためにUGCは不可欠ともいえるでしょう。
UGCを活用する方法
集まったUGCをInstagramでどのように活用していくのか?
いくらUGCが集まっていても、自分のアカウントをフォローしてくれている人にそれらは届きませんので、投稿を紹介する形で自分のアカウントからも発信していきます。
そのために以下の4つのステップを試してください。
@メンション、独自ハッシュタグ等の指定
プロフィール欄や投稿で「@メンションを付けて投稿してください!」「#○○○○を付けて投稿!」など、わかりやすい内容を促すことでまずはUCGを多く集めます。
投稿内から選定
どんなにアレンジをしたハッシュタグも時にはかぶってしまう場合がありますので、本当に企業の意図に沿った投稿なのかを精査する必要があります。
@メンションも同様に、突然関係のない投稿にタグ付けされる可能性もあります。
実際に投稿を確認し、内容をきちんと見て合っているかどうか確認をしましょう。
利用許可を取る
UGCはユーザーの投稿すべてがそれにあたります。
ユーザー側は意図せず気軽に@メンションをしたり、使用している投稿を見たからという理由でハッシュタグを利用する場合もあります。それらを無断で企業アカウントが利用することはできません。投稿1つ1つがそのアカウント主の権利となるからです。
まずは該当の投稿にコメントをするか、DMで利用したい旨を伝え許可を取りましょう。インターネットという海に企業として情報を流すということは大きな責任が伴います。
まずは必ず当人に許可を取るようにしてください。
リポストする
許可が取れたものはストーリーズ、フィード投稿、リール全てリポストしていきましょう。
画像内もしくは投稿記載文の中にアカウント名の表記、タグ付けは忘れずにしてください。
以上ですべてのステップが完了です。
まとめ
UGCはデジタル化が進む現代においてさらに信頼できる情報源として価値が高まると考えられます。企業は、UGCを大切な資産と捉え、既存のマーケティングに上手に取り入れていくようになります。
ユーザー視点で自社商品やサービスが生み出すことができる価値を振り返り、改善を続けることで、「売れる仕組み」を構築していくことができます。
活用していくことは企業の運営に必要不可欠ですが、一般ユーザーを相手にする分野のお話ですので再三にはなりますが「許可」は必ず取りましょう。活用できれば自社の発展に大きく役立つことでしょう。
もし、いろいろ試してみたけどよくわからないという場合はエクセレントにお気軽にご相談頂ければと思います。
▼まとめ記事
Instagramは日本で人口の4分の1が利用しています
何気なくInstagramを閲覧していて商品やサービスの存在を知ってGoogleで検索する。
Instagramで商品やサービスを検索した後にその詳細を知るためにGoogleで検索する。
日常生活でInstagramを利用して情報を収集するのが当たり前の時代となりました。
その昔、、、、お客様から「ホームぺージないのですか?」「スマホ用のページはないのですか?」と言われて制作に取り掛かっていた時代がありました。
まさに今が・・・・「Instagramのアカウントないのですか?」と言われて制作に取り掛からなければならない時代です。
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