店舗オーナーとして、毎日お客様対応やスタッフ管理、商品の仕入れなどに追われ、「集客方法はよくわからないけど、とりあえず頑張るしかない…」とお感じではないでしょうか?
特に30代~50代の男性オーナーの方は、「仕事が命!」という気持ちでビジネスをしていても、SNSやオンラインでの集客に馴染みがなかったり、何から始めて良いのか分からないという方が多いように思います。
しかし、現代の消費者は、お店を探す時にスマートフォンで「近くの〇〇」を検索したり、Instagramで雰囲気をチェックしたりするのが当たり前。そこで今回は、店舗ビジネスにおいて「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)」と「Instagram」が集客のカギになる理由と、具体的に取り組んでいただきたいポイントをお伝えします。
Googleが公表しているローカル検索に関するデータ
モバイルユーザーの76%が該当する
「近所(周辺)の情報」を調べるモバイルユーザーの76%が、関連する店舗を24時間以内に訪問している
これはGoogleが公表した“ローカル検索”に関する調査結果の一例です。
厳密には「Googleビジネスプロフィールを見たから来店した」ではなく、「スマートフォンで周辺検索をした結果、実店舗に足を運んだ」という流れですが、Googleビジネスプロフィールはローカル検索の結果に大きく影響するため、実質的に「Googleビジネスプロフィールを確認→来店」に近い動きが読み取れます。
InstagramにもMAP機能という、「近所(周辺)の情報を調べられる」機能があり、ローカル情報の検索の結果に大きく影響するため、実質的に「Instagramを確認→来店」に近い動きが読み取れます。
28%がその検索の結果、実際に購入に至る
同じくGoogleのローカル検索データによると、店舗への訪問にとどまらず、購入や契約に結びつく割合も一定数あります。こちらも「Googleビジネスプロフィールを直接見て購入」というより、「ローカル検索の延長で、実店舗を利用する流れ」といえます。
正確な「来店率」は不明だが、ローカル検索との関連は大きい
・Googleが公表するローカル検索に関する数値は76%が24時間以内に訪問など
・GMBのインサイトデータからは、実際に店舗への問い合わせや道順検索→来店につながるケースが多いことが推測できる
・GMBのインサイト機能で得られる「電話発信数」や「道順リクエスト数」が増えれば増えるほど、実際の来店数や問い合わせ数も上がる傾向がある
結論としては、「Googleビジネスプロフィールを見た結果、来店している人は確実に存在する」「Instagramの位置情報を見た結果、来店している人は確実に存在する」。
GBPの最適化やInstagramの継続運用は、新規来店を促すうえで大きな効果を持つと考えられます。
Googleビジネスプロフィールの重要性
「近所でお店を探す」ユーザーを逃さない
飲食店や美容サロン、整体院などの店舗は、お客様が「今すぐ行きたい」と思って探すことが多いビジネスです。
例えば、「整体院 〇〇駅近く」「美容院 〇〇市」「ランチ 〇〇エリア」
このように地域名+業種で検索されることが圧倒的に多いのが特徴です。
Googleビジネスプロフィールにしっかり登録・更新しておけば、検索結果やGoogleマップの上位に表示される可能性が高まります。
逆にいえば、プロフィールを放置してしまうと、検索してもお店が出てこなかったり、間違った情報が載ったままになったりして、せっかくの新規顧客を逃してしまうリスクがあります。
クチコミ・評価を集めやすい
Googleビジネスプロフィールでは、お客様が自由にクチコミや評価(★の数)を投稿できます。このクチコミが増えれば増えるほど、実際に来店を検討するユーザーにとっては「信頼できるお店かどうか」を判断する大きな材料となります。
- ★4.5以上の高評価が多いお店
- クチコミの内容が具体的で、投稿が新しいお店
こういった要素が揃うと、検索結果でも有利になりやすく、自然と来店数がアップします。
今はまったく活用できていないという方も、まずはプロフィール情報の入力・写真の掲載・クチコミの促しなど、基本的な部分を整えるだけで効果が見え始めます。
お店の魅力を無料で発信できる
Googleビジネスプロフィールは登録や基本的な機能の利用に費用がかかりません。
- 住所・電話番号・営業時間などの基礎情報
- 写真や動画の掲載
- イベント・新メニューなどの更新情報
こうした内容を、紙の広告やチラシを作ることなく手軽に発信できます。広告費をかけられないけど新規のお客様に知ってもらいたいというオーナー様にとって、まず始めやすいのがGoogleビジネスプロフィールです。
Instagramの運用がもたらすメリット
見た目で伝わる「お店の雰囲気」
Instagramは写真や動画がメインとなるSNSです。美容サロンならスタイル写真、整体院なら施術の様子、飲食店なら美味しそうな料理といったように、視覚的に魅力を伝えやすいのがメリットです。
特に、若い層だけでなく30代~50代の消費者も「インスタでお店の雰囲気や口コミを確認してから行く」ということが増えています。お店のコンセプトや強みを“ビジュアル”で示すことで、興味を引き、新規来店につなげやすくなります。
フォロワー=ファンになり、リピーターを増やしやすい
Instagramは「お店の最新情報を継続して知りたい!」と思っている方がフォロワーとして集まります。そのため、フォロワーとの関係性が深まるほど、リピート率が高まりやすい特徴があります。
- 新メニューや新商品の先行告知
- スタッフの紹介やオフショットで親近感を演出
- キャンペーンやイベント情報の告知
こうした投稿をすることで「また行きたい」「友達を連れて行ってみよう」というファン化が期待できるのです。
初心者でも始めやすい
Instagramアカウントの開設や運用に、専門的な費用はかかりません。
「何を投稿すればいいかわからない」という方でも、お店の日常やビフォーアフター写真、季節ごとのおすすめ商品などを載せるだけで、十分に魅力が伝わります。
- 最初は週に1回でもOK
- スマホで撮った写真を少し明るく・きれいに編集するだけでも印象UP
- ハッシュタグは「#地域名 #業種名 #メニュー名」など分かりやすいものからスタート
投稿内容や回数にルールを作ることで、徐々に運用のコツを掴んでいくことができます。
すぐに始めるべき、具体的な3つのアクション
アクション1:Googleビジネスプロフィールを徹底活用
正しい情報の登録・更新
住所、営業時間、電話番号を最新に保つ。臨時休業や特別営業日は必ず更新。
クチコミを増やす・返信する
既存のお客様に「クチコミ投稿をお願いできますか?」と声掛けし、投稿してもらったクチコミにはお礼やコメントで必ず返信する。
写真・投稿を積極的にアップ
店内や商品の写真を定期的に載せることで、最新情報とともにお店の雰囲気を伝える。
アクション2:Instagramを継続運用
アカウントをビジネス用に切り替える
ビジネスプロフィールにすることで、広告配信や分析機能が使えるようになる。
お店の“空気感”を写真や動画でシェア
・メニューや商品、施術の様子、スタッフ紹介など
・ハッシュタグで「#地域名 #業種名」を入れると、見つけてもらいやすい
ストーリーズやリールを活用
24時間で消えるストーリーズはハードルが低く、気軽に日常の様子を発信できる。リール(短い動画機能)もおすすめ。
アクション3:効果測定をして、改善を繰り返す
Googleビジネスプロフィールの閲覧数・検索キーワードをチェック
管理画面で「どんなキーワードで検索されたか」「どのくらいマップや検索結果で表示されたか」を確認し、効果を把握する。
Instagramのインサイト機能でフォロワーの増減や投稿の反応をチェック
どんな投稿がいいねやコメントをもらいやすいかを分析し、今後の投稿に活かす。
試行錯誤を前提に、小さく始める
最初から完璧を目指さず、「週1で投稿」「クチコミ促進をまず3人に依頼」という具合に進めていくと、負担なく続けられる。
まとめ
まずは小さく始めて、継続的な集客を実現しよう。
近所での知名度不足やリピート率の低さで悩んでいるのであれば、まずはGoogleビジネスプロフィールとInstagramの運用を強化しましょう。
Googleビジネスプロフィールでは、お店を探すユーザーへの露出を高めて「見つけてもらう」ことが最重要。
Instagramでは、お店の魅力を“視覚的”に発信して、既存顧客との関係を深めるとともに新規顧客にもアプローチ。
どちらも無料・低コストで始められることが多く、データ分析もしやすいのが魅力です。忙しい毎日の中で、最初は「週に1回の投稿&クチコミへの返信」など無理のない範囲からスタートしてみてください。必ず変化を実感できるはずです。
「思ったより簡単にできそう!」「もう少し具体的なサポートを受けたい…」と思われたら、ぜひ専門家やコンサルタントに相談してみるのも一つの手です。継続的な運用で、あなたのお店の魅力がもっと多くの人に届き、売上や来店数に結びつくことを期待しています。ぜひ、この機会に一歩踏み出してみてください。