目次
内部対策とは
Webサイト全体のテキストや画像、HTML、リンクなど内部の構造を改善する事です。
検索エンジンにとってそのWebサイトの内容が理解できるものでなければ、検索結果の表示に反映されることはありません。 ユーザー・検索エンジンの双方に、サイト内のコンテンツ情報を正しく伝えることが重要です。
外部対策との違い
「内部対策」は上記で述べた通りサイトの内部で対策を行うものです。
ホームページを構成するHTMLタグやコンテンツとなるテキスト、画像やリンクといったサイト内部の要素を最適化させることによってコンテンツの内容を検索エンジンに正しく伝えるSEO対策を意味します。
一方で「外部対策」とは「自社サイトではない外部のサイトから評価を受け、リンクを掲載してもらい、シェアしてもらうための施策」です。そのため、外部対策では他ユーザーが「リンクしたい」「共有したい」と思えるようなコンテンツ作りや仕組みが大変重要となります。
内部対策の目的は3つ
1. 検索エンジンにコンテンツの内容を正しく伝える
検索エンジンのロボットは、テキストの意味や画像の内容を人間と同じレベルでは理解できません。そこで検索エンジンがコンテンツの内容を正しく理解できるような仕組みを作らなければなりません。
2. 検索エンジンに評価してもらえるよう巡回をうながすこと
頑張ってコンテンツを作成しても、検索エンジンが見てくれなければ検索に上がってこないので意味がありません。クローラーの巡回のしやすさ、コンテンツの理解しやすさを「クローラビリティ」と言います。内部対策の目的は「クローラビリティを良くすること」なのです。
3. ユーザーが閲覧しやすいようユーザビリティを担保する事
ユーザビリティが良ければ、被リンクやサイテーションの獲得に役立ち、外部対策にもつながります。
内部対策が重要である理由
近年、検索エンジンがWebサイトを評価する技術が向上しており、アルゴリズムアップデートなど、変化に耐えうる強いサイトを構築するためにも、内部対策が非常に重要となります。
誰から見ても良質で信頼のおける情報が詰まったWebサイトを作成したとしても、クローラーがそのWebサイトを巡回し、質が良いものであると判断されなければ検索結果には反映されません。
まずは検索エンジンにコンテンツの内容を正しく伝えるように内部を整える、そのうえでコンテンツの品質を高めることが重要となります。
具体的なSEOの内部対策の方法
いよいよ内部対策の具体的な解説に入ります。
検索エンジンに内容を正しく伝達する
ページタイトルにキーワードを含める
まずは「検索エンジンにコンテンツの内容を正しく伝達する」対策をしましょう。最初の対策はコンテンツの顔であるタイトルです。
Googleに内容を知らせる重要な部分です。タイトルをつける際のポイントは「対策キーワード」を含めること。うまくキーワードを盛り込むことで、検索結果が上位表示されたり、アクセス数が伸びたりする重要な対策です。
キーワードの選定に便利なツールを紹介しています。下記の記事をご参考下さい。
▲関連記事
meta descriptionを最適化する
メタディスクリプションとは、記事の概要を紹介するための90〜120文字程度の文章のこと。
ページタイトルの文字数で記事の内容を伝えるには限度があります。そのためmeta descriptionを追加することにより、ユーザーは記事の内容を理解して最適な情報を選ぶことができます。
meta descriptionは検索順位に”直接”は影響しません。記事の内容を分かりやすく伝えることを重視しましょう。
「タイトル」+「meta description」で記事の内容や魅力を最大限伝えることにより、クリック数が増える・より関心があるユーザーが増える(サイトへの滞在時間が長くなる)のでGoogleから「ユーザーの悩みを解決している」と判断され、検索順位にもいい影響が及ぶ可能性があります。
見出しタグ(h1~6)を整理する
見出しタグとは、ユーザーや検索エンジンにページの重要なテーマを伝えるために、HTMLでマークアップする見出しタグ(h1/h2/h3/h4/h5/h6)のことです。
この見出しタグを適切に使えば、ユーザーにどんな内容が書かれているかを適切に理解しやすくする効果があります。同時に検索エンジンに適切にコンテンツの内容を伝えることができるため、ニーズに合っているかの判断材料となり上位表示につながります。
見出しタグを活用して文章構造をはっきりさせて、読みやすいページを目指しましょう。
画像のaltタグを適切に使う
altタグ(代替テキスト)とは、画像を説明するテキストのことで、Googleはaltタグを参考に画像が何を表しているのか理解します。
altタグ(代替テキスト)を記載することで、検索エンジンやユーザーは画像の内容を正確に認識することができるため、画像の使い方で最も重要な要素といえます。
検索エンジンのクローラーの巡回をうながす
XMLサイトマップの作成
サイトマップとは、サイト全体の構造を一目でわかるようにするためのマップのようなものです。
検索エンジンやクローラー(情報を探すロボット)が1つ1つのページを回っていくとサイトを理解するのには時間が掛かります。そのため、サイトの構造を一つのファイルにまとめたXMLサイトマップを作成することにより、サイト内の構造やコンテンツを検索エンジンに素早く・的確に理解してもらうことができます。
検索エンジンやクローラーにサイトの内容を理解してもらって初めて検索結果で順位が付くため、サイトを作成する際にはサイトマップを作成してみてください。
内部リンクを最適化する
内部リンクとはWebサイト内で自社のページ同士をつなげるリンクのことです。
内部リンクは主に3種類
- 本文中に挿入する関連ページや関連記事
- サイドナビゲーションやフッター部分のリンク
- パンくずリスト
検索エンジンのクローラーはリンクからリンクを巡回するため、ページ同士をつなげておくと、サイトの構造や中身を理解しやすくなります。
関連性が高いページをつなげることで、ユーザーが回遊しやすくなります。しかも、リンク元とリンク先の両ページの評価も高まるため一石二鳥!
関連性が低いページや何でもかんでも内部リンクを設定してしまうと、ユーザーがリンクへ飛んでもすぐに離脱されてしまうためSEO的に逆効果になるため注意が必要です。
パンくずリストを設置する
パンくずリストは内部リンクのひとつで、今ユーザーがどの位置にいるか「サイトの現在地」を表すものです。パンくずリストがあることで、ユーザーはどのページを読んでいるかを理解でき、関連ページに移動することもできます。
パンくずリストはユーザビリティ、クローラビリティ両方に関係するため、SEOにおいて重要な内部対策です。
パンくずリストを作成する際の注意点
- パンくずリストの階層を簡潔にする
- パンくずリストの階層(カテゴリ区分)を適切にする
- パンくずリストがリンクになっているようにする
URLを正規化する
URLの正規化とは、同じ内容のページが複数URL存在する場合に、検索エンジンからの評価を集めたいURLを統一することを指します。
同じ内容のURLが複数あると、本来1つのページに集まるはずだった評価が分散されてしまい、SEOに不利な状態になってしまします。
robots.txtを設置する
robots.txtとは、検索エンジンに対して指定したページをクロールしないように制御するファイルのことです。
下記ページがある場合はrobots.txtを設置するようにしましょう。
- リンク切れになったページ
- ユーザーに価値のない低品質なページ
- 広告出稿ページ
構造化マークアップを行う
構造化データとはWebページの構造を検索エンジン(Google)により分かりやすく伝えるためにHTMLにマークアップする専用のコードのことです。構造化データをマークアップ(文章を構造化)すれば、クローラーがコンテンツ内容を認識しやすくなるので、SEOに効果的です。
ですが、専門知識が必要であったり、作業が複雑になるので難しい場合は専門家にお任せしましょう。
ページネーションを数字で表す
ページネーションとは「ページ送り」「ページ割り」と呼ばれる機能のことで、内容量が多いコンテンツを分割して表示するときに使用されます。
現在の観覧ページがどのあたりなのか、分かりやすいように数字でデザインすると見やすいですね。
ユーザビリティを上げる
文字サイズを適切にする
大きすぎず、小さすぎず、ユーザーが見やすい文字サイズにしましょう。
フォントサイズは16pxが基本です。読みやすさを重視して作られたWEBサイトは、ほとんどがこのフォントサイズです。Googleも読みやすいフォントサイズの基準として、16pxを推奨しています。
404エラーページを設定する
404エラーページとは、ユーザーがサイトにアクセスした際に「ページが見つかりません」と表示されるメッセージのこと。
原因としては次の3つが考えられます。
- 削除されたページにアクセスした
- 間違ったURLを入力した
- リンク先がリンク切れしていた
エラーメッセージだけが表示されると、ユーザーが離脱しSEOにも不利になります。
ユーザーが離脱しないように404エラーページを設定して、TOPページや人気のあるページへ誘導しましょう。
ページ速度の高速化
サイトの表示までに3秒以上かかると40%以上のユーザーが離脱するとも言われており、ページ速度が遅いことはSEOのマイナス要素です。
ページの速度確認はPageSpeed Insightsが便利です。最低でも50以上のスコアを目指しましょう。改善出来る項目も教えてくれるので、それに沿って改善していきましょう。
モバイルファースト
Googleは今後、パソコンサイトではなくスマホサイトをページ評価の基準とする施策を発表しました。
どんなキーワードで検索されたときにページを表示するのか、検索順位をどのように位置づけるのかの判断もモバイルサイトをもとにおこなわれます。これがMFI(モバイルファーストインデックス)です。
Googleは2020年9月からはすべてのサイトをMFIに移行すると発表しています。
ここで注意が必要なのは「スマホ対応」と「MFI」は別物という事です。スマホ対応しているからといって安心してはいけません。サイトがMFIになっているかはGoogle Search Consoleで確認しましょう。
画面左の「カバレッジ」をクリックすると、右上に「メインクローラ」が表示されます。そこが「スマートフォン」になっていれば、MFIの対応はOK。逆に「パソコン」になっていれば、MFIに移行した方がいいでしょう。
https化
https化とはWebサイトのURLをhttp→httpsに暗号化することです。httpsに変わると鍵マークが付き暗号化されている目印となります。
https化されていないとどうなるのか?
- 個人情報やデータが盗まれるリスクがある
- ユーザー保護の観点から、Googleの検索評価も下がる
https化していないサイトは早急に適用しましょう。
AMP対応
AMP(Accelerated Mobile Pages)とはGoogleが推進しているモバイルページを高速に表示させるための手法によって作成されているコンテンツです。
AMPを導入することで、Webページの高速表示が出来るのでユーザー離脱が少なく、Googleに評価されて検索順位が上昇しSEOにも効果的です。
SEO内部対策チェックツール
最後におすすめのSEO内部対策チェックツールを紹介します。
PageSpeed Insights
スピード速度を調べたいページのURLを入力するだけ!面倒なログイン作業も必要なく無料で使えるツールです。
PageSpeed Insights確認出来る項目
- フィールドデータ:Chrome User Experience Report(CrUX)のレポートが出せる
- ラボデータ:Lighthouseで分析を行った結果
- 改善できる項目:ページ表示速度の向上を狙うための改善案
- 診断:ページ表示速度がWeb開発にて適している設定に近いかの項目
- 合格した監査:問題がないと判断された項目
スピードのパフォーマンスをスコア形式で表示してくれて、なおかつ改善できる項目も上げてくれるので、何をどのように改善していけばいいか分かりやすいのでお勧めです。
All in One SEO
SEO内部対策で重要なメタタグやサイトマップなどを簡単に設定できるWord Pressのプラグインです。
SEO分析ではPageSpeed Insightsと同じように、サイトのスコア化と改善できる項目を教えてくれます。改善する必要性や改善方法も提示してくれるので簡単に内部対策作業が出来ます。
▼関連サービスのご案内
エクセレントの完全成果報酬型のSEOサービス
メールでのお問い合わせ
お問い合わせはこちら
メールフォームの内容をご確認頂きまして送信してください。
LINEでのお問い合わせ
お友達登録はこちら
お友達登録をして頂いて
お問合せ内容をトーク画面から送信してください。