5年前に作ったホームページがあり、そこには会社紹介、アクセスマップ、サービス内容がきちんと載っています。ブログも整備しており、頻繁に更新をかけています。デザイン性も高く、見た目も美しいです。
そのホームページを持つ店舗はかつては、「ホームページを見て電話しました」というお客様が次々と訪れ、検索結果にもあなたのホームページがしっかりGoogleの上位に表示されていました。
ところが最近では、、、
- ホームページのアクセス数が3年前の3分1以下になっている
- ホームページ経由の問い合わせが、気が付けばほとんどなくなっている
- ブログを更新し続けているのに、アクセス数も来客数も以前より減っている
- 「◯◯市 業種名」で検索しても、自分の店が上位に出てこない
「昔はホームページだけで集客できていたのに、今はホームページから集客ができなくなっている。」
そうなんです。これは特別な事例ではなく、いま、全国の地方都市で、同じことが起きているのです。
実際、ある調査では地方ビジネスの新規問い合わせの55%以上がGoogleマップ経由という結果が出ています。
つまりマップに出ていなければ、見込み客に存在すら認識されていないことになります。
お客様の検索行動はこう変わった
以前はSEOで十分だった
10年ほど前までは、WEB集客はとてもシンプルでした。
たとえば、建設業であれば、「◯◯市 外構工事」「◯◯市 外壁塗装」「◯◯市 リフォーム」と検索された時に、自社のホームページが検索結果の上位に表示されていれば、それだけで毎月一定数の問い合わせが入ってきたのです。
理由は簡単で、当時はスマホ利用率が低く、ほとんどの人がパソコンから「検索 → 上位表示されているホームページを見る → 問い合わせ」という検索行動を取っていたからです。
今はスマホからのGoogleマップが検索の入口になっている
今、お客様が自分が求めているサービス提供業者を探すとき、利用するのはまずはスマホです。そしてそのスマホのGoogleで検索をして、最初に目にするのはホームページの検索結果ではなく、Googleマップなのです。スマホで「◯◯市 外構工事」「◯◯市 外壁塗装」「◯◯市 リフォーム」というキーワードで調べ、検索結果の最上部に「地図」と「3社の情報」が表示されます。そこに表示された3社の情報の中から決めています。
今の時代の実際の行動パターン
- スマホでGoogle検索をする
- 最初に表示された地図枠(ローカルパック)を確認する
- 上位3社をタップして、写真・口コミ・基本情報を比較
- 気になった会社のホームページを見る
- 問題が無ければ問い合わせをする
この流れが確立しているがゆえに、ホームページが最初の情報源として選ばれることはほとんどありません。
まず「Googleマップで見つけてもらえるか?否か?」が集客の勝負所になっているのです。
ある調査では、地域ビジネスの新規問い合わせの55%以上がGoogleマップ経由というデータもあります。つまりGoogleマップ対策をしていない会社は、そもそも候補にすら入らない時代になっているのです。
そしてこの流れは、これからも加速すると予測します。
GoogleはGoogleマップ連動型サービスを強化し続けており、当然にユーザーも便利なサービスを利用するようになりますので、「ホームページよりも先に、Googleマップの内容で選ばれる」時代が進行して行くのです。
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SNSが「認知ツール」として使われている
お客様はGoogleマップで見つけた会社が本当に信頼できるかどうかを判断するために、次にSNSをチェックします。
- Instagram:施工事例や現場の写真を投稿しているか
- Facebook:会社としての活動が継続されているか
- YouTube:施工の様子やお客様の声が動画で見られるか
たとえGoogleマップで上位に表示されても、SNSが完全に止まっている会社は「今は活動していないのでは?」「感覚が今風ではないな」と思われて候補から外れやすくなります。
逆に、毎月数件でも施工写真を投稿している会社は、問い合わせ率が確実に高まります。
SNSの台頭
お店の存在を始めて知る機会を提供している媒体は、いまやホームページからSNSに確実に移っています。
InstagramやTikTokでは、「#近くの◯◯」という検索の利用率が前年比200%増加。さらに、ユーザーの7割以上が「文字より動画を見てから行動を決める」 と回答しています。
この数字は今後も増加傾向にあります。
つまり、ホームページだけでは、そもそも見込み客に認知されることは無い時代なのです。
ホームページは「最後の確認場所」に役割が変わった
ここまでの説明でご理解頂けたと思いますが、昔は「ホームページ=入口」でしたが、今は「ホームページ=最終確認」の役割に変化しています。
- Googleマップで見つける
- SNSで雰囲気やサービスの質を確認する
- 最後にホームページで詳細情報(料金・施工事例・会社概要)を見て安心して問い合わせ
この流れが現在の主流です。つまり、ホームページ単体ではなく「MEO×SNS×ホームページとの組み合わせ」で初めてWEB集客ツールとして機能する時代になったのです。
これが、「昔はホームページだけで集客できていたのに、今はホームページから集客ができなくなっている。」理由であります。